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ベンダー企業のSEは赤の他人なんです



<<前回の続き>>

多くの場合、要件定義は前回書いたように進められてしまいます。

皆さんご存じのように、これにさらに要件の追加や変更が頻繁に行われ、ただでさえ問題のあるコミュニケーションが混乱し、(気づかないまま)悪化します。

これがベンダー企業内における一般的な要件定義作業の実態です。




伝言ゲームにおいて、その伝達方法に制約がないとしたら、どんな方法で最後まで漏れなく正しく伝えられるかを考えてみましょう。

そしてQCDで問題を起こさないためにも、それを実行しましょう。

例えば子供に買い物を頼むとき、子供が忘れないように(平仮名で書いた)メモを書いて渡したり、絵を書いて間違えないようにしたりするでしょう。




口頭で頼むときには、「いま頼んだ物(聞いたもの)を言ってごらん」と復唱させて漏れなく正しく覚えているかを確認するでしょう。 ひょっとしたら、行き先のお店に電話をして、子供が間違えないように先に伝えておくかもしれません。




また、あなたが新入社員(職員)に仕事を頼む際に、その結果の責任が自分にあるとすると、依頼する内容を丁寧に分かりやすく説明するでしょう。

そして、それを相手が漏れや誤解なく正しく理解しているかどうかの確認もするでしょう。

さらに、仕事の終了までの間に何度も依頼した通りに仕事を進めているかの確認もするでしょう。

こうした配慮が(大変面倒ですが)ベンダーのSEに対しても必要なのです。




「赤の他人」であるベンダー企業のSEに、自分の思いや考えを伝え、希望通りのシステム(IT)を作ってもらおうとしている訳ですから。

これには、ユーザー企業(組織)側に時間も労力もかなり必要になりますが、ベンダー企業が言う「止まることのない要件の追加、変更」だけではなく、それに伴うさらなる誤解や誤記、漏れの嵐に見舞われて、その結果足下をすくわれてしまうのとどちらが良いでしょう。



ここで改めて、ユーザー企業が「赤の他人」であるベンダー企業のSEに要件定義を委託することによって多発してしまう、要件の漏れや誤解、誤記が、最終的にご自分たちの首を締めてしまっていることを再認識しましょう。

<<次回に続く>>






 

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