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「要求」を軸にした「要件定義」を


<<前回の続き>>

 「要件定義」は「要求定義」した要求を実現するための各種施策のうち、ITで実現すべきことを具体的かつ明確に定義することです。






 「要件定義」の軸足は定義された「要求」の上になければならないのですが、気がつくとこの「要求」から軸足が離れた場所で要件定義が行われてしまっているプロジェクトをときどき見かけます。

 プロジェクトを成功(IT導入の本来の目的を達成)させるためには、絶対に「要求」に置いた軸足を最後まで離してはなりません。





 これまでに何回も書いてきましたが、たとえQCDが守られても、プロジェクトの目的(目標)を達成しなければ、意思決定をした役員に喜ばれるはずがありませんし、プロジェクトとして成功とは言えるはずがありません。






 必要とするITを実現(導入)するために、ステークホルダー(利害関係者)からITに求める要件を具体的にヒアリング等で引き出すこともしますが、そのステークホルダーから出された個々のどの要件を実現することが、プロジェクト(IT投資)の目的(要求)の実現に貢献するのかを評価(検証)して、出された要件の取捨選択や優先順位付けを行う必要があります。






 いつもの極端な話になりますが、例えば前に紹介したERPパッケージの導入で、システムで帳票に罫線を印刷することが、当初の目的であった(経営者が求めた)業務革新につながるのかどうかを評価(検証)するということです。
 罫線が業務革新に貢献することを説明(証明)できなければ、その要件を却下します。複数の画面を1つにしなければ確かに生産性は落ちるでしょうが、画面を1つにすることが業務革新にどれだけ貢献するのかという判断をする訳です。




 極端な例ではありますが、こうしたことを行うことが「要求に軸足を置いた要件定義」を行うということなのです。

 この軸足となっている目標効果(要求)を周知徹底し、プロジェクトの終了まで関係者全員で意識の中に堅持することが、プロジェクト成功のための大きな鍵になります。


<<次回に続く>>





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