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ユーザー企業のためのプロジェクト管理「超入門」


 さて、ITプロジェクトにおける「プロジェクト管理」とは何をすることでしょうか?ここで少しだけ考えてみて下さい。

 いろいろなリスクや予測できなかった事態等による大小さまざまな波を乗り越えながら、割り当てられた資源を活用して、QCD(Quality:品質、Cost:費用予算、Delivery:納品日)を遵守して成果物を納入する、すなわち、予算内、予定開発期間内で求められている品質以上のITを導入できるようプロジェクト全体を管理することでしょうか?

 それで良さそうですが、でもまだ50点です。

 私の理解では、単に成果物ではなく期待された(目標とした)効果を創出することでようやく100点になります。というよりも、こちらが優先されるべきでしょう。

 IT投資プロジェクトでも、必ず投資に見合う効果が求められます。経営者はその効果を約束されたものと期待して、投資の実行という意思決定を行う訳ですから。

 ところで、企業や組織において、投資を行うための資金はどこから来るでしょう。

 日本企業でみると、その多くは銀行等からの借金であり、投資が成功しようが失敗しようが、元本は当然のこと、利息も発生し確実に返済しなければなません。

 国や地方自治体であれば、国民等から集めた税金がその元になります。皆さんはここのところを忘れがちなのです。

 そして、経営者には遵守が当然と思われあまり意識されないQCDですが、皆さんが日々経験されているように、プロジェクトの規模が大きくなるほど、その遵守率は低くなり、呆れるほどの酷さになります。

 私の経験では、その大きな原因は2つあって、1つが発注者であるユーザー企業(国や地方自治体等の組織も含む)による、なし崩し的な要件の追加と変更です。

 そしてもう1つが、発注先(受注者)であるベンダー企業(以降、ベンダーと記載します)の側の管理力不足です。

 私の約40年にのぼるベンダー・マネジメントの経験から言えることは、ベンダーのPM (Project Manager:プロジェクト管理者)の能力だけではなく資質不足に大きな原因があり、ベンダーはそれを知りながらPM本人への十分なサポートをしていないということです。

<<次回に続く>>


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