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ITコストの現状

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 今回も、今年(2016年)3月3日に発行させて頂いたAmazonのKindle本(電子書籍)「ITコスト削減 超入門」の中からのご紹介です。

 
 あの2008年のリーマン・ショック直後、各社では経営層からの指示を受けて、他部門のコスト削減活動と並行してIT部門が中心となってITコスト削減が進められました。  


 そのショックが忘れられ始めている現在、積極的にITコスト削減を続けているIT部門が少なくなってしまっているのが実状ではないでしょうか。  


 それは何故でしょうか。おそらく「ITコスト削減」が多くの企業のIT部門の役割として規定されていないでしょうし、書かれているとしても、せいぜい曖昧な「ITコストの適正化」という言葉が使われている程度なのではないでしょうか。ITコストを削減しても成果としての高い評価を受けないこともあるかもしれません。    

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 それに対して、購買部門の役割には必ず「コストダウン」が入っていると思います。

 その他、IT部門の方々が自分たちの役割や責任であるとはあまり認識していない「品質管理」「納期管理」「取引先管理」「法務管理」「リスク管理」「予算管理」も購買部門では役割として多くが規定されていると思います。  



 実はこれら7つの管理はIT部門がベンダーを管理する際にも求められる機能です。しかし、これらがIT部門の役割として明確に認識されておらず、また購買部門もITに関しては自部門の役割と認識していないために、大きな穴が空いてしまっているのだと思います。    

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 ぜひIT部門の方々にこの7つの視点を持って頂いて、あるいは購買部門の方と連携して、今は十分とは言えないIT領域のベンダーマネジメントをしっかり行い、利益(経営)に直接貢献するコストダウン、品質向上、納期厳守等を実現して頂きたいと強く願っています。    





 次に、国内企業のIT予算はどの程度の規模かご存じですか?業種による差はありますが、売上高の1%前後の予算が毎年ITに割り当てられています(金融系は5%から10%)。  

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 多くの国内企業の売上高利益率が5%に届いていない
ことを考えると、その金額規模の大きさに驚かれませんか?売上高が例えば1000億円の企業を想定すると毎年10億円近くのお金がITに使われているのです。  

 そして、さらにその内訳を見ると、その約70%が既に存在している(運用されている)ITに保守運用費用として定常的にかかっています。ITの年間予算を10億円とすると約7億円が既存のITの保守運用費用です。

 すなわちこれらのお金が企業の利益の大きさには関係なく毎年固定的に外部のベンダー等に流出している訳です。  




 そのため、新規のIT構築(開発)にはIT予算の30%程度しか回されていません。経営環境の悪化と競争の激化の中で、生き残り成長を続けるための戦略を次々に実行に移したい経営者はこれをどう見ているのでしょう。  

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 ひょっとしたら気がついていない(知らされていない)のかもしれません。

 そして、その新しい戦略的なITが稼動を開始すすると、開発費用の20%から25%の金額が毎年の保守運用費用として必ず発生(流出)するようになる訳です。      



 IT予算が非常に高額であることと、そのIT予算の三分の二が既存ITの保守運用に使われ、新規投資には三分の一程度しか回っていないこと、そして新規投資額の20%から25%が翌年度以降の保守運用費用に上乗せされることをどれだけご存じでしたか?

 知らなかった方は相当驚かれたことと思います。

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 経営者のために「今すぐに何とかしたい」と思いませんか?
 


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