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開発における品質管理

a0002_012009以前保守運用における品質管理の話を「品質管理をしていますか?」というコラムで書きましたが、今回は開発における品質管理の話です。

 

私はITコンサルタントとして多くのユーザー組織のIT導入(開発)プロジェクトで、SI(System Integration)ベンダー側のプロジェクト管理をチェックさせて頂く機会を頂戴しています。

 

しかし、黙っているとSIベンダー企業はテスト工程での計画と実績しか提示してくれません。そうした数値を見せてくれないSIベンダー企業もときどき見かけます。

 

テスト工程でのテストで発見できるのは、正しくコーディングされているか、結合テストでモジュール(プログラム)間の処理に矛盾がないか、総合テストで仕様通り開発されているか程度です。とは言いながら、それでも多くの問題が見つかるのですが。。。

 

開発でも「品質管理をしていますか?」で書いたようなことが行われていると、SIベンダーサイドで無駄な工数ばかり発生してしまい、稼働開始後のシステムの品質にも大きな不安が残ります。

 

a0002_011007ご存じのように、テスト工程では仕様通りに製造されているかどうか(「Do the things right」)はテストされますが、仕様(仕様書に書かれていること)が正しいかどうか(「Do the right things」)はテストの対象にはなりません。

 

そうです。総合テストで問題が見つからなくなっても、仕様=要件そのものが正しかったがどうかは分からないのです。正しい要件(right things)が定義されていないと、経営に貢献する効果は期待できません。

 

ですから、要件定義工程での内容の検証(もともとの経営に要求にそっているかどうか)や仕様の検証(そのシナリオやロジックで経営の要求を満たせるか)が必要なのです。

 

貴社でも要件定義書の検証や仕様書の検証は確かに行われているでしょう。しかし、それらの検証の目的は正しく理解され、メンバー内で徹底されていますか?

 

もしそれらをユーザー部門の方々に任せている場合には、IT部門の方や情報システム子会社の方がユーザー部門の方々に正しい助言(目的や重要ポイントの確認等)を行っていますか?検証の進捗だけに気を取られていませんか?

 

特に目の前の業務に追われている現場のキーパーソンの方々は、多くの場合、大きな漏れや誤りがないか程度しか確認しません(できません)。そこをしっかりチェック、サポートするのがIT部門、情報システム子会社の役割ではないでしょうか。

 

a0027_001229ソフトウェアの「品質管理」につきましては、もっともっとお伝えしたいことがありますので、また別の機会にご紹介しますね。

 

それでは皆さま、良い年をお迎え下さいませ<(_ _)>


       


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