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RFPにベンダーへの依頼事項を書く(その2)



 RFPに書いておくべきベンダーへの依頼事項について前回からの続きです。
 

※項番はこのコラムRFPの書き方シリーズ中での番号です。

 

4.6 貴社側プロジェクト管理とリーダーについて  


 ここでは、発注者としてベンダー側のプロジェクト管理体制と品質管理体制、プロジェクト・リーダー(PM:プロジェクト・マネージャー)の資質や能力の高さが非常に重要な要件であると考えており、高い関心を持っているということを記述しておきます。    



 ご存じのように、プロジェクト管理においては、場合によっては業務経験や知識よりも、特に横、縦、斜めのコミュニケーション能力とフットワークの良さが強く求められます。  


 こうしたベンダー側PM候補の資質などに対する要求事項をあげておきましょう。  



 PMの職務経歴書をベンダーが提案書などに添付してくるケースが多いのですが、職務経歴書には単に開発経験程度しか書かれていませんので、記載された個々の経験に実績とその際の役割も記載してもらいましょう。      



 今ではあまり取り上げられなくなってしまっていますが、ITSS(ITスキル標準はPMやSE等に知識の豊富さだけではなく実績面も含めてそのレベルを診断し評価しますので、非常に有効です。  


 ですから、ITSSの職種・専門分野レベルの提示や、例えばITSSスキルレベル4.0以上のPMをアサインするよう求めておきましょう。  


 もし、ITSSの診断未受診である場合には、その理由とベンダー内でのスキルの位置づけやITSSとの対応づけを求めましょう。    


 
 発注後にPMの交代を求めることは困難
ですので、このRFPの段階で求める資質や能力、実績などを指定しておくと良いでしょう。  


 また、残念ながら優秀なPMはそれほど多くなく、ベンダー内でのPMをサポートする体制も求められます。提案書では品質管理も含めてその体制や仕組み提示も求めておきましょう。        





4.7 費用見積りについて
 

 とりあえず「分かりやすく」「納得しやすく」を優先してもらいましょう。  


 何も書かなければ「一式いくら」でしか出てきません。良くても、一式をいくつかに分けてそれぞれ「一式いくら」と書かれ、あとは合計金額しか分かりません。  



 これではあなたは発注責任者に説明できませんよね。「一式の内訳を教えてよ」と言われたらそれでおしまいですね。  


 ですから、聞かれる前に、というよりもあなた自身が納得でき、説明できるように内訳や根拠を提示してもらいましょう。      



 当然、ベンダー側も限られた情報を基に見積りをせざるを得ませんので、明細を出せと言われても困ります。  

 ですから、ベンダーの計算過程を見せてもらいます。「ここはまだ要件がよく見えませんので、20%余裕を見させて頂きました」で良いと思います。  


 発注者側も詳細な仕様を提示している訳ではありませんので、少なくとも赤字にはできないというベンダーの立場も理解しましょう。      



 特に分かりにくいのが、SE等の作業に関わる費用です。  

 少なくともRFPに書かれた要件での見積り工数とその根拠、SE等の単価を提示してもらいましょう。  

 RFPを使わず特定のベンダー1社に見積りを頼むと「詳細は出せません」「出したことがありません」「出さないことになっています」と依頼を拒まれてしまいます。      



 しかし、RFPとなると他のベンダーがどう出すだろうかと気になるでしょうし、後で書きますが、その具体性が選定の際の評価ポイントになるとすれば、様子見をしながらも、「一式」をある程度ブレークダウンしたものが出される可能性が高まりますので、非常に有効です。      


次回に続く。。。    





 
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