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ITオンチ社長のために:あなた(社長)へのお願い


 このコラム連載「ITオンチ社長のために」は今回と次回で終了です。ここで改めて社長へのお願いをさせて頂きます。


 「ITのことはよく分からない」などと言わずIT投資にもう少しだけ関心を持ちましょう。  

 細かい仕様や技術のことは分からなくても結構です。単に社長というその立場から、投資額とその効果についてだけにでも関心を強く持ちましょう。  



 それだけで、自社のIT投資の内容や投資額の妥当性、適切性、効果について、株主に対する説明責任が果たせるようになります。  


 また、そうすることで不良IT資産作りを抑制でき、そのために借りるお金の利息も抑えられます。      

 視点を変えることでITを導入しなくても良い代替案がみつかるかもしれません。  




 提案者の頭の中には、新しいITを作る(導入する)ことしかありません。  


 あなたの会社では、パート社員を1人か2人雇えば済む業務に5000万円ものIT投資を行っていませんか?

 たとえば5000万円でITを導入すると、それを5年保守運用するのにさらに5000万円かかります。      



 次に、CIOやIT部門長に対しては企画書に書かれている効果を出すことを約束させる、あるいは、明確に指示して下さい。  


 その責任者を明確にして、効果測定の方法とタイミング、効果が出せなかったときの責任のとり方についても合意しておいて下さい。  


 IT投資の無駄を無くすにはこうした厳しさが必要です。この厳しさがないが故に、各社無駄な不良IT資産を作り続けてきました。      



 プロジェクトのキックオフ会議では、責任者の責任を明確にして目標効果をメンバー全員に徹底するだけではなく、何があっても予算を増やさないことも明言しておきましょう。
 


 またIT導入プロジェクトが動き始めたら、毎週何曜日かの朝一番5分でも10分でも責任者から報告を受けると同時に、その責任者に効果責任を何度でも認識させましょう。  

 IT導入プロジェクトが活動を始めると、ITを期日までに作ることが目的化してしまいます。  


 また、少なくとも3ヶ月に1回程度、責任者に経営会議で報告させ、役員の前でも効果責任を認識させましょう。      



 その他、毎年年度末あるいは年度始めにITに関する年次報告書(IT白書)をCIOあるいはIT部門長から社長に提出させましょう。  


 少なくとも売上高の0.5%から1%ものIT予算がとられています。それ以上の効果が出ていることを確認し、費用対効果が改善していることも確認しましょう。  


 それがCIOあるいはIT部門長の成績表になるはずです。そうすることで、年の1回でも既存のIT資産の見直しを行い、不良資産の廃棄も行われるかもしれません。また、新規のIT投資に対しては、より大きなコスト効果を出すよう意識が高まるでしょう。      



 こうしたことを実施することで、あなたにもITに関する理解が深まり、高まることと信じています。  

 ぜひこの瞬間に何らかの行動を起こして下さい。  
 毎週たったの15分でも、IT部門長からITの話を聞くということを決めるということだけでも十分です。

 ただし、ちゃんと続けて下さいね(笑)  



     


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