タグ: , , ,

ITオンチ社長のために:騙されてはならないIT投資効果(後編)


 前回
からの続きです。

 
 お気づきのように、そのストーリーには全く根拠がないのです。


 でも、社長の承認を得るための数字による定量効果を記載するにはそれしかありませんでした。


 そうやって作った定量効果も、投資の回収期間などを鑑みて、もし不十分だった場合には、さらにまた数字を作ることになります。      





 社長の承認をもらうために、皆さんこんな大変なことをしているのです。


 私は今はこうした作業から離れていますが、あなた(社長)の会社でもきっと近いことが行われていると思います。


 こうしたことで多くのIT投資案件は最初の段階から「不良IT資産」を作ることになってしまっているのです。        




 お気づきの通り、最初はちゃんとした目的を持ってIT化起案の作成に入りますが、途中で本当に無意識のうちに、あなた(社長)の承認をもらうことが目的に変わってしまうのです。


 すると当初の目的が意識から薄れ、「これだけ効果があれば承認してもらえる」数字を作り出すことに意識が集中するようになります。


 あなた(社長)はそのウソの数字を見て疑うこともなく承認印を押しているのです。      





 作文した効果ですから、書いた本人ですら達成しようとは思いませんよね。



 社長も「必達」とは絶対に言わないですし、事後のチェックもしませんので、誰も書かれた目標を達成しようとは思いません。




 皆で絵に描いた餅を眺めながら、実は誰も本当に食べたいとは思っておらず「美味しそうだねぇ」「食べたいねぇ」と言っているだけなのです。      




 ですから、多くのIT投資では目標とした(書かれた)効果は絶対に出ないのです。


 当たり前です。不良IT資産作りヘの巨額投資が無意識に行われてしまっているのです。





 本当に恐ろしいことです。会社にとって大切な大きなお金(資産、借金)が訳の分からないものに投入されて(ドブに捨てられて)しまうのですから。      





※(株)プラッサムの「IT
コンサルティングサービス」のご案内は こちらです。

※Amazon Kindle本「IT投資管理超入門」は、