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再び「あんぱん」の話

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 今回から、数回に分けてAmazon Kindle本「質問力向上超入門」の内容をご紹介します。

 
 ITの導入においては、その要件定義を自社で行う場合と外部のベンダー(SIベンダー企業)等に委託する場合がありますが、不十分な要件定義やミスによる失敗が後を絶ちません。

 また、発注者であるユーザー企業と受注者であるベンダーとの間で訴訟になるケースも少なくありません。    





 要件定義の失敗の原因の多くは、ITを求めている本人ではなく、IT部門あるいは情報システム子会社の人材、ベンダーの人材が本人の代わりに要件を聞いて文書化していることにあります。  

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 本人の頭の中にある要件をすべて漏れなく話してもらうことは非常に困難ですし、本人自身も要件を明確にできていないこともあるでしょう。
 

 そうした場合には、会話を通して要件の明確化の手伝いもしなければなりませんし、気付いていないことを引っ張り出す手伝いも必要です。そこに求められるのが「質問力」です。  



 そして最初に答えを書いてしまいますが、「質問力=人間力」なのです。あなたも同じことを嫌いな人から聞かれた場合と、好きな人から聞かれた場合では答え方が違ってしまいませんか。好きになられた方が得なのです。    

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 また、私はあちこちで「あんぱん」の話を書いていますが、いまの多くのSE(Systems Engineer)の方たちは、お客様が「あんぱんが欲しい」と言うと、そのまま近くのコンビニに飛び込んで、目に入ったあんぱんを買ってきてしまうのです。  

 もしあなたがお客様に高い関心をもっていたら、「どんなあんぱんが宜しいですか?」と聞くでしょう。

 また、「いくつ」「いつ」も聞くでしょうし、「お茶も買ってきましょうか」と追加質問するでしょう。
 

 こうした質問をするかどうかで、買ってきたあんぱんに対するお客様の満足度が大きく違ってくると思いませんか。

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 コンビニで目について買ったあんぱんがお客様の気に入らず、買い直し(仕様変更?)、買い足し(仕様追加?)をしなければならなくなるかもしれません。  

 そのSEの方にしてみれば「言われた通り(仕様通り)」に買ってきたということでしょうが、相手にしてみれば「聞くのが当たり前だろう」なのです。  




 この本には、質問のテクニックについては一切書いていません。相手から少しでも多くの情報を引き出すための準備と相手を話しやすくする方法について書きました。    


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「要件定義」ではなく「要求定義」という言葉を聞かれる機会も増えていると思いますので、私の理解をご説明しておきます。  

 何らかの課題を解決する手段を考える際に必要なモノやコトを私は「要求」と呼びます。  

 そして、その要求を実現する手段の1つがIT化であり、そのITを実現するためのモノやコトを私は「要件」と呼んでいます。    




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