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IT部門の課題:「企業IT動向調査報告書2016」より

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 前回は「企業IT動向調査報告書2016」(調査は2015年10月)から「QCDの実態」についてご紹介しましたが、今回も同書から興味深いデータをご紹介したいと思います。  

 第6章「IT推進組織」に「ビジネスモデル変革に向けたIT部門の抱える課題」として回答各社が第1位の課題として選んだものがグラフで紹介されています(図表6-3-7)。  

 このグラフは企業規模ごとに紹介されており、その違いが比較的顕著に出ています。なかなか面白いです。関心を持たれたらぜひ同書を購入してみて下さい。    



IMG_1883 私は3つの課題「既存ビジネスの知識の不足」「新ビジネスを生み出す企画力の不足」「経営層・事業部門との対話力の不足」に関心を持ちました。  

 売上高1兆円以上の企業では、これらがそれぞれ 24.1%、24.1%、6.9%(計55.1%)で、100億円未満だと、12.3%、14.0%、14.0%(計40.3%)となっています。

 この中間の異なる企業規模のデータを見てみると単純ではありませんが、おおよそ比例しているように見えます。    



 この差を素直に見ると、企業規模が大きいほど「既存ビジネスの知識の不足」「新ビジネスを生み出す企画力の不足」という問題を抱えていると読めます。そして私には「経営層・事業部門との対話力の不足」が、その根本原因であるように思えます。  

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 企業規模が大きくなるほど、組織と組織の物理的、心理的距離が広がります。IT部門が経営者層や事業部門と異なるビルに入っていることも少なくないでしょう。  

 この問題を解決するには、まずその距離の大きさを自覚して、自らコミュニケーションを取りに行くことです。    



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 「既存ビジネスの知識」「新ビジネスを生み出す企画力」を向上させたい、させなければならないのは、どこの部門でしょうか。そうですIT部門です。だからIT部門自身が意識的に行動を起こさなければならないのです。  

 経営者層も事業部門の方々も、IT部門からの問いかけや働きかけがなければ自らは動きません。  

 次回またご紹介したいと思っているのですが、IT部門には「業務の改革推進」が強く期待されています。何かの改善なり改革を実現しようと思うと現状業務のツボを抑えておく必要があります(多くの場合、詳細までは必要ありません)。    



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 事業部門との人事異動(交流)が組織的に行われている企業もありますが、彼らとのコミュニケーションは実は個人レベルで出来ることなのです。意識を持つことが必要なのです。  

 あなたは、IT部門の組織的な教育や指導、あるいは機会の提供を待ちますか?それとも自らコミュニケーションの機会を作りに行きますか?    


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