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質問力と北風と太陽

a0001_016821先日(2015.6.19)、日経BPイノベーションICT研究所主催の研修「質問力養成講座」(午前は講義、午後は演習)の講師を担当させて頂きました。

 

特に要求定義工程で求められる「質問力」とは、得るべき情報を十分に得るための質問をする(作る、聞く)ことが出来る能力であると思います。

 

そのためには日常の勉強や情報収集が欠かせません。自分に知識がない領域で、十分な質問が出来る訳がないですよね。ヒアリングの相手が経営者や事業部門長といった場合には、経営も分かる部長クラス以上の人が質問者に加わるべきでしょう。

 

スクリーンショット 2015-06-10 22.08.59質問の作成も担当ごとに割り振って、そのままヒアリングするようでは良い回答は得られません。

ヒアリング対象者全員に聞く質問もあれば、あるグループに対して、あるいは特定の個人のみへの質問といろいろな角度から質問を作成する必要があります。同じ質問でも、相手によって聞き方を変える必要もあるでしょう。

 

質問の質を高めて、質問者ごとの質問の差を減らし、得られる回答の質をある程度維持するためには、質問を複数人で一緒に作成し、全員で検証する必要があります。

また、実際のヒアリングでも得られる回答のバラツキを減らすために、複数人(2〜3人)で行うと良いでしょう。

 

タイトルに「北風と太陽」と入れましたが、これはご存じのようにイソップの寓話の1つです。質問力を高めるには、上で書いたような質問の作り方、実行の仕方だけではなく、聞き方も大切です。

 

a0960_003608「北風」は旅人のコートを脱がせるために、思いっきり強い風を吹かせましたが、旅人は逆にコートの前をしっかり閉じてしまいました。

これに対して「太陽」は相手の立場でポカポカ照らすことで、旅人が自然にコートを脱ぎ、しまいには全部脱いで川に飛び込んだという話もあります。

 

皆さんも話をきかれたときに「こんなヤツには話したくない」と感じたことがありませんか。逆に相手に好意を抱いて、聞かれていないことまで話した経験はありませんか。

特に政治家は答えたくない質問には、どんなに優れた鋭い質問でも、サラッとかわしますよね。ところが信頼している相手には腹を割って話をしていると思います。

 

a0002_008719私は「質問力」の基本は、日常の学習(向上心)とイソップの太陽のように、ポカポカと相手の立場で温めて信頼を獲得することだと思っています。一発勝負のヒアリングでもその差は大きく出ると思います。


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